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太宰治が描いた葛原勾当の世界「盲人独笑」朗読会

開催日:2011年10月1日 (
開催場所:広島県 ふくやま文学館研修室
時間:13時30分開演
料金:800円 小中高生は無料。
内容:
太宰治が描いた葛原勾当の世界
「盲人独笑」朗読会……朗読と箏・三絃

〔朗読作品〕
 太宰治「盲人独笑」
      朗読 藤井康治
〔曲〕
 葛原勾当「狐の嫁入り」「花形見」ほか
      箏・三絃 岡田明子 野田祐子

 葛原勾当(1812~1882年)は、備後安那郡八尋村(福山市神辺町)に生まれた箏曲家で、童謡作家・葛原しげるのおじいさまです。幼くして視力を失い、その後、京都で箏を修め、22歳で勾当の位を授かりました。故郷に帰り、近在の子女に箏・三絃を教えつつ暮らしましたが、26歳以降、亡くなるまで自ら工夫した木活字を用いて日記をつけ続けたことはよく知られています。また、折り紙を工夫し、その作品は、今も「勾当さんの折り紙」として愛されています。
 今回は、「葛原勾当日記」をもとにして書かれた太宰治の「盲人独笑」を読みます。

ここには、勾当二十六歳、青春一年間の日記だけを、展開する。全日記の、謂わば四十分の一に過ぎない。けれども、読者に不足を感じさせるような事は無い。(中略)いまは、勾当二十六歳正月一日の、手さぐりで一字一字押し印した日記の本文から、読者と共に、ゆっくり読みすすめる。(「盲人独笑」はしかき)

 ぽつりぽつりと印字された日記の言葉から、勾当さんの暮らしぶりと心を味わっていただきます。また、朗読の間には、岡田明子さんと野田祐子さんの箏・三絃で勾当さんの作った曲も鑑賞していただきます。

問い合わせ先:電話084-952-2063(藤井)

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