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第55回「くろまめいと」大人のための朗読会~

開催日:2009年7月11日 (
開催場所:兵庫県 篠山私立中央図書館 視聴覚ホール
時間:14時00分開演
料金:0円
関連web: ぱんだりべかblog (http://blog.livedoor.jp/gospel_soul_sound/archives/50849281.html)
内容:
◆金子みすゞ著「金子みすゞ童謡集」より 『雪』、『日の光』、『星とたんぽぽ』
読み手:嶋津節子
明治36年(1903年)山口県大津郡仙崎村(今の長門市)に生まれる。大正末期、すぐれた作品を発表し、西條八十に『若き童謡詩人の巨星』とまで称賛されながら、昭和5年(1930年)26歳の若さで世を去った。没後その作品は散逸し、幻の童謡詩人と語り継がれるばかりとなったが、童謡詩人・矢崎節夫の長年の努力により遺稿集が見つかり、出版された。その優しさに貫かれた詩句の数々は、今確実に人々の心に広がり始めている。

◆長野まゆみ著「天球儀文庫」より
読み手:田中明美
 著者の長野まゆみは、1959年東京生まれ。女子美術大学卒業。『少年アリス』で文藝賞受賞。以後『天体議会』『賢治先生』『新世界』他数々のベストセラーで10代の少女たちを中心に熱狂的に支持されている。『天球儀文庫』は、小さい頃は見えていて、今は見えないもの。ヨーロッパや海外への強い憧憬がいっぱいに詰まった短編集。

◆大江健三郎著「自分の木の下で」より
読み手:浜園みち子
 本書は著者が初めて書いた子ども向けの本である。自伝的要素が強く、不登校、生きる理由と方法、自殺、言葉、戦争、反戦運動、勉強の方法などをテーマに、悩める子どもたちへの真摯(しんし)なメッセージが著者自身の体験と共につづられる。小学校で経験した敗戦、四国の山間で父や母、祖母から伝え聞いた話、勉強に勤しんだ学生時代の思い出の数々、障害を持って生まれた長男の誕生と成長…。

◆福井晴敏著「真夏のオリオン」より~2009年6月13日映画公開!~
読み手:矢野みどり
「鬼畜米英」という言葉があった。なぜ、人間同士が憎しみ合うのか。どうしたら戦争はなくなるのか。『真夏のオリオン』と題された1枚の楽譜に、その答えはこめられていた。

第二次世界大戦末期、沖縄南東海域―
日本海軍は、米海軍の燃料補給路を叩くためイ-77をはじめとする最後の潜水艦隊を配備していた。日本の戦局は日に日に悪化を辿り、米軍の本土上陸が近い今、この作戦は最後の防衛ラインともいえた。
イ-77の艦長・倉本孝行(玉木宏)は、同作戦に参加するイ-81の艦長・有沢義彦(堂珍嘉邦)とは海軍兵学校からの親友であり、その妹・志津子とも互いに想いを寄せ合う仲であった。いつ戻るとも知れぬ作戦への出航前、志津子は倉本に手書きの楽譜を手渡した。イタリア語で『真夏のオリオン』と題されたその曲は、志津子が作ったもので、そこには倉本に宛てたメッセージが書き添えられていた。

『 ― オリオンよ、愛する人を導け』

冬の星座の代名詞であるオリオン座が、この季節に海上から見えるのは夜明けのほんのわずかな時間だけ。真夏に輝けば、それはこの上ない吉兆だと、船乗りの間では語り継がれている。志津子は倉本への想いをそのオリオンの輝きに託したのであった。

◆ネイチャー・プロ編集室編『月に恋』より
読み手:樗木真美
 人は文字さえもたない頃から、月を見つめ、月について語り、知ろうとしてきた。それは神話、和歌、ことわざ、様々な形で今に伝わっている。本書では 100点以上もの月の写真とともに、月にまつわる世界の神話や言い伝え、月の呼び名、月をうたった和歌や俳句などを紹介する。

◇うた 『見上げてごらん夜の星を』他 キーボード演奏:人見昌子
 1963(S.38)年、歌手の坂本九さん主演の松竹映画“見上げてごらん夜の星を”の主題歌。坂本さんは、1985年8月12日、日本航空123便の墜落に遭い、43歳で亡くなった。

◆山崎豊子著「沈まぬ太陽 御巣鷹山篇」より
読み手:小島典子
 十年におよぶ海外左遷に耐え、本社へ復帰をはたしたものの、恩地への報復の手がゆるむことはなかった。逆境の日々のなか、ついに「その日」はおとずれる。航空史上最大のジャンボ機墜落事故、犠牲者は五百二十名―。凄絶な遺体の検視、事故原因の究明、非情な補償交渉。救援隊として現地に赴き、遺族係を命ぜられた恩地は、想像を絶する悲劇に直面し、苦悩する。―――日本を代表する航空会社の凄まじいまでの腐敗。85年の御巣鷹山事故の衝撃を出発点に、その内実を描いたノンフィクション・ノベル。

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